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バンコク会議とは? にゅうずれたあ目次へ
「意見収集結果から見たJOCSへの問題提起」
JOCSのスタッフ・ワーカーについて
岡崎 恵美子

★意見収集から
☆ 事務局スタッフに関して☆
<懸念、バンコク会議で取り上げるべき議題>
・ 専任の海外担当主事の採用
・ 人材の発掘
・ 事務局スタッフ、総主事の権限の拡大:事務局スタッフ2年という短期契約では、優秀な事務局員が定着しないのでは
・ 将来、総主事職や海外担当主事を担うべき中間層が欠落している

☆ ワーカーに関して☆
<第三回バンコク会議後に変わったこと>
・ ワーカーへのパストラルケア(植松JOCS海外担当理事による巡回訪問とリトリート)

<変わるべき部分>
・ 派遣後はワーカー個人の力量に全面的に任せることが多いが、全てをワーカー個人に頼るのではなく、より人々の近くでワーカーが働くことができるようサポート体制を作る
・ 成果の国際学術雑誌への公表、評価

<現在懸念とされること>
・ ワーカーの発掘、育成:ワーカーを志願してから実際になるまでに時間がかかる、志願者の募集・面接・派遣前準備訓練などワーカー派遣の部分で系統だった対応ができていない
・ ワーカーの減少
・ ワーカーのケア
・ ワーカー・ワーカー家族と理事会・事務局との理解、信仰の共有
・ ワーカー帰任後のプログラムへの協力・関わり

<バンコク会議で取り上げるべき課題>
・ ワーカーの発掘
・ ワーカーの育成:ワーカー派遣準備のための委員会設置、トレーニング(養成)方法、信仰者としての研修、事前研修
・ ワーカーのケア:spiritual(霊的)ケア、チャプレン制

以上のように、具体的な意見が多く寄せられました。
★問題提起★
事務局スタッフ、ワーカー共に、その発掘と育成についての懸念、意見が多くの人から出されています。
より多くのワーカーにJOCSを通して働いてもらうには、まずワーカーの受け入れ態勢をもっとクリアに公開する必要があります。
またワーカーに対しては、国際保健が専門性を有してきた現在、その働きにより成果をもたらすことが期待されています。同時にJOCSのワーカーとして、自らの信仰の成熟も必要とされています。発掘、育成の一環として10月から海外医療協力専門セミナーが始まりますが、他にも多様な発掘、育成システム作りは話し合われるべき課題です。対象はこれからも医療者か事務局員のいずれかでしょうか。個人的にはもっと事務局スタッフの人材育成も大切だと思います。
更にワーカー派遣後のケア、退任後ワーカー・スタッフとJOCSをもっと密にできるシステム作りが必要に思われます。

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