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バンコク会議とは? にゅうずれたあ目次へ

★第3回バンコク会議★
第3回バンコク会議ではやはりカンボジアプロジェクトとJOCSの組織が議論の的だったと思います。時期的にはほかのNGOがどんどん出始めてきて、JOCSの組織形態にも疲弊が出てきたころかなあと思います。準備委員メンバーはセミナーなどを通してJOCSのあり方に疑問を持っている人が多かった様です。また、第3回バンコク会議は第1回、第2回ワーカー会議で行われた議論がかなり基になっているようです。「カネ・モノを送らない」「現地協力団体」「プロジェクト方式」それぞれについて第1回ワーカー会議で話されています。また、第2回ワーカー会議では理事会への提言として「プロジェクト費について」「(事務局の)マネジメントについて」「Field Secretaryについて」「ワーカー育成について」「事務局員の現地研修について」など第3回バンコク会議でも話されている内容が、バンコク会議直前の1990年4月に話し合われています。また、「第3回バンコク会議に向けて」ということも話し合われています。


第3回バンコク会議準備委員で打ち出した準備の方向性は「クリスチャン条項」「人を送り物を送らない」「組織」の3つでした。人を送り物を送らないと言うことは第1回ワーカー会議でかなり話されていますが、これは、中村哲さんのペシャワールのことについて、第3回バンコク会議では柳澤さんのカンボジアプロジェクトについてです。このふたつは状況がよく似ています。議論の的をペシャワールからカンボジアにした点と議論の結果が違う以外には論点はかなり似ています。どうしてあんなにカンボジアプロジェクトに議論が集中したかについてはワーカー会議報告書・ニューズレターを読む限りでは余りよく分かりませんでした。
○議題については
・カンボジアプロジェクトに関すること
・JOCSの組織
○議論の出所
・カンボジアプロジェクトから?

第3回バンコク会議宣言 はこんなものでした…..。
私たちは第2回バンコク会議後9年、再びバンコク郊外に集い神よりJOCSに与えられている使命と、その使命を遂行するための方策について熱心な協議を重ねた。 そして第1、第2回バンコクか意義宣言の基本精神を継承するとの自覚に立ち以下の事項を参加者全員で確認した。

JOCSの重要な使命が、相手国キリスト教会やキリスト者と互いに重荷を担い合い、また全ての人に福音を証しする事にあることを再確認した。

3. 派遣先の協力団体としては今後とも相手国キリスト教団体の要請に応じ、その働きに参与するという従来の原則に従う。 しかしそれ以外にも本会の基本方針を理解して、共通の目的のために協力できるような団体との協力の可能性も保持する。 
4. 事務局の強化を含めてJOCSの組織全体の見なおしが必要である。 会員、ワーカー、事務局(ボランティアを含む)、理事会の位置づけを明確にする。 その為の専門委員会を設ける。
9. JOCSの海外での活動に必要とされる資金の支出基準や運用方法及びその評価方法の見直しが必要である。
10. カンボジアにおいて今後JOCSは独立した組織として責任を持ち、相手国団体に協力する形でプロジェクトを遂行する。 その実施に当たっては相手国キリスト者の参与を求める。 具体的内容については会員に広く開かれた専門委員会で十分検討する。 

私たちは主イエス・キリストの御声に聞き従い、聖霊の導きを信じつつ上記の目標を実現すべく努力するが、全ては父なる神の御手のうちにある事を信じ委ねる。

1992年1月2日 タイ国パタヤにて


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