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バンコク会議とは? JOCS

にゅうず・れたあ
第五号

9月6日
JOCS第4回バンコク会議準備委員会

新宿区西早稲田2-3-18-23
TEL03-3208-2416
FAX 03-3232-6922


お問い合わせ先:事務局 塚本

第4号目次
「意見収集結果から見たJOCSへの問題提起」

(1)JOCSのクリスチャニティ 石川 華
(2)JOCSのミッションについて 山本 眞美子
(3)JOCSの事業 近藤 洋

(4)<投稿>準備上の過去3回のバンコク会議との違い ・・第一回バンコク会議 大友 宣

(5)編集後記 10


バンコク会議準備委員会発信「意見収集結果から見たJOCSへの問題提起」


バンコク会議準備委員会では、今年3月JOCSに深く関わりのある方を対象にJOCSについての意見収集を行いました。その意見収集を基に、準備委員が各テーマに沿って問題提起という形にまとめました。今回はその第2弾です。
「意見収集結果から見たJOCSへの問題提起」
(4)JOCSのChristianity
石川 華
1.意見収集より
<JOCSの変わるべきでない点>
  • キリストに生かされている者としての喜びと自覚
  • クリスチャンとして共に祈り、貧しい人々や弱い立場の人々と共に生きる姿勢
  • 神様のために仕事を行い、この世的な賞賛や賛辞を求めない点など

<JOCSの変わるべき点>
  • JOCSのヴィジョンをもっと明確にし、その活動内容に反映すべき。ヴィジョンとは神から与えられるものである。

<バンコク会議に取り上げて欲しいこと>
  • 現地ワーカーに対するspiritual careの充実
  • JOCSはキリスト教系のNGOなのか、NGO色を持つキリスト教団体なのか

<その他>
  • キリスト教団体の中で失いそうになりがちなノンクリスチャンに対する配慮をして欲しいなど多岐に渡っています。この意見収集では、回答者の8割以上の方が、JOCSのChristianityについて触れていました。また、直接言及していなくても、何らかの形で触れている人も多くみられました。

2. 問題提起
 第3回バンコク会議で話し合われたことと、その後の動き(分かる範囲で)、及び今回の意見収集の結果をふまえ、以下のことをあげました。

○私達のミッション(使命)とは何か
国際医療協力を行うNGOが多くある今日、JOCSの大きな特徴の一つは、キリスト教団体であるということでしょう。JOCSは「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。(ヨハネ13:34)」という聖句を拠り所としています。

(P&Pより)私たちは、草の根の人々と共に生きようと思っても限界にぶつかることがあります。
それでも共に行き続けようと思えるのは、最終的には、神様が私達の身代わりに十字架にかかられたという痛みを伴う愛と、復活の喜びに支えられているからではないかと思います。
バンコク会議は、「神様から与えられたミッションは何か」改めて問い直すよい機会ではないでしょうか。
○カウンターパートはキリスト教団体に限るのか
カウンターパートについては、「現地のキリスト教団体、教会には、植民地時代の影響で外国人に対する依存度が強いという問題もあるけれど、その弱さも共に担い一緒にやっていく必要がある」と言われてきました。
一方、「原則は、キリスト教団体であるが、東南アジアが他宗教圏である状況で、キリスト教団体や教会とだけつながることが、本当にその国の底辺の人々と関わることになるのか」「異存度の強い教会に援助することで、人々の自立を妨げてしまうのではないか、キリスト者の中だけで働くよりも、ノンクリスチャンの人々と働く方がキリストの証が出来るのではないか。ただしその場合は、現地のクリスチャンとどう関わるのか考えなくてはならない。」という意見もあります。(第3回バンコク会議報告書、及び元ワーカーの意見より)
「JOCSにとって"世界宣教の一端を担う(P&Pより)"とはどういうことなのでしょうか?
そして、私達は、誰と共に何をしたいのでしょうか。
またカンボジアに関しては、現地にキリスト教団体がないために、議論の末、JOCSが独自のプロジェクトを持つことになりました。
ただし、「相手国キリスト者の参与を求める」とされていましたが、その後このことに対する評価はされていないそうなので、一度評価を行い、今後の参考にしていく必要があると思います。

○JCMA条項をどう考えるか
第3回バンコク会議では、JCMA条項1)のことが相当議論されました。「キリスト教医療従事者同士が、共に祈りあい、支えあうことはワーカーにとっても励みになることだから、是非残していきたい」という意見もある一方「交わりの中にあるという実感がない」「JCMAの存在自体を知らない人もいるので、アドバイスとして残すのがよいのでは」「強制はしないが、入るのが望ましい」という意見も聞かれます。JOCSはJCMAから生まれたため、JCMA条項が出来たのも自然なことであったと思いますが、両者の関係が以前ほど密接でなくなってきたり、EMF(Evangelical MedicalFellowship)という他のキリスト教医療従事者の集まりも出来てきたりと、JCMA条項が出来た頃と、状況が変わってきている部分もあると思われます。私達が、思いを寄せ、祈り、支えあっていくためにはどうしていくのがよいのでしょうか。(時代と共に変わるべきことと、時代を超えて変わるべきでないこととを、見極める知恵が与えられますように。)
理解の行き届かないところも多々あるかと思います。
皆さまのご指摘、ご意見お待ちしております。
1)本会の海外派遣ワーカーは、一年以上日本キリスト者医科連盟(JCMA)の会員であることを原則とする。(P&P 第6章二より)



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