| INDEX |
バンコク会議とは？ | JOCS |
|
にゅうず・れたあ 第一号 |
１ |
|
| 第4回バンコク会議準備委員長 近藤 洋 | ||
| 主の御名を賛美いたします。 私がアジアに目を向けるようになったのは高校生の頃だった。当時、生物学の道に行こうと決心した私に宮崎さんの"帰ってこない子供たち"を読ませたのは母だった。ろくに受験勉強もせずその本を読んだ私はひょっとしてこれかもしれないと密かに思っていた。密かに思っていた私を知っていたのか、教会の先生がJOCSのセミナーの案内を私に届けてくれた。大学３年生の時であった。１度セミナーに参加してからの私は、何というか、ハマッてしまった。草の根の人々と共に生きていくワーカーの話を聞く。セミナーでかけがえのない仲間を作る。中高生とネパールワークキャンプに行く。釜ヶ崎のフィールドワークに参加する。当時ネパールのワーカーだった安田さんに実習生として受け入れて頂く。この上ない経験をいくつもさせて頂いた。そんな贅沢な経験の中で自分も弱い人たちと生きていくものだと信じていた。しかしそれは私の傲慢であった。ネパールから帰ってきて数週間したある日、私は大学病院のベッド上で白い天井を眺めていた。劇症肝炎と宣告され、八割方あと１週間の命と言われた。身体がだるい、呼吸するのも面倒、思うように動けない、治療はベッド上絶対安 静。このような経験をしないと私は気づかなかったのだろう、弱いということの意味を。 |
これほどの贅沢な経験を学生時代にさせて頂いたJOCSに心から感謝の意味も含めて、このたびバンコク会議準備委員長にさせて頂いた。10年に一度しか開かれないバンコク会議。今までの歩みを振り返りつつ、現在と将来の社会情勢を見据え、21世紀のJOCSの方向性を決めるこの重要な会議を私一人の脳ミソで準備するのは到底かなわず 何人かの仲間達と、また何よりも主の支えの中で準備を進めていきたい。10年前とは明らかに変化しているアジア情勢。しかし依然として残る貧しさ、不平等、不十分な保健衛生。世界の流れの中で今求められているJOCSのミッションとは何か。社会の中にどのようなニーズがあり、それに対してJOCSはどのような関わり方をしていけばいいのか。そしてどこまでできるのか。月に一度のペースで準備会を開き、講師を招いた勉強会、アンケート調査等、できる限りのことを行う予定である。 「知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられるように。」（ピリピ1.9-10） 主と共に歩むことができますように。皆様のお祈りと支え、御助言を切望いたします。 TOPへ |